愛車を高く売りたいけれど、色々な業者があってどこに売れば良いのかわからない。
そんな悩みを持っている人は意外と多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では愛車をできるだけ高く、適正価格で売却するための方法を網羅していきます。
無料で車査定の相場を知るための方法や、高額査定してもらう裏ワザもご紹介しますので、ぜひよく読んで参考にしてください!
車の査定額はこうして決まる
まずは愛車をなるべく高く売るために、業者スタッフが車のどこを見て査定を行うのかを知っておきましょう。
車種やモデルなど
人気のある車種やモデルは、高額査定の対象になりやすいです。
また年式も重要なポイントです。
売り出されて日が浅いモデルは当然買取相場も高くなりますが、古い車でも根強い人気を誇る車は高く査定される傾向にあります。
また、その時勢のトレンドに合った車種かどうかも査定相場を左右します。
コンパクトカーが人気の時期はコンパクトカーが、ファミリーカーに人気が集まっている時はファミリーカーの査定額が上がっていきます。
ボディカラー
ボディカラーで人気なのは、白、黒、シルバーといったいわゆる「定番カラー」です。
もうひとつ「パールホワイト」という色は、傷がついてもある程度は自己修復できるという特殊な塗装がしてあるため、色の種別よりも機能面で人気があります。
他にもフェラーリの「赤」のように、その車種のイメージカラーとして人気の色もあります。
走行距離
車種やカラーなど車本体の種別以外に重要なのが、走行距離です。
適正な走行距離は、普通車で年間1万km、軽自動車で年間8,000kmと言われています。
これより大きく上回る走行距離の場合は当然「酷使し過ぎ」ということで査定額が下がります。
しかし少なすぎても「車を動かす頻度が低すぎる」点で故障の不安が増すため、査定相場が低く抑えられてしまいます。
普段車を使う段階から適正な走行距離を保つように心がけておくと、いざ売却する時にマイナス査定になりにくいでしょう。
使用状況
どんな中古市場でもそうですが、丁寧に扱われてきたものは高値で取引されます。
車も同じで、タイヤや本体、内装の傷やへこみ、すり減りなどが多ければ多いほど、査定額は下がってしまいます。
特に気をつけたいのが内装です。
内装は人がよく使う場所のため、汚れやにおいがつきやすいですよね。
タバコやペットのにおいがしみついている場合は、かなりマイナスの査定になることが多いです。
ちなみに車体の傷やへこみですが、確かにマイナス査定の対象にはなるものの、だからと言って事前に修理しておく必要はありません。
中古販売業者は自社内で安く車修理ができる体勢が整っているケースも多く、少しの傷であればすぐに修理できてしまいます。
そこまで大きなマイナス査定になることはあまりないので、高いお金を出して修理しても逆に修理代が無駄になる可能性が高いです。
よほど大きな破損があるようなら直しておいたほうが良いですが、多少の傷であればそのまま買取に出してしまったほうが結果的に得になります。
修理歴
車をどのくらい修理したかは、言わなければわからないと思うかもしれません。
ただ、パーツや塗装がメーカー本来のものではないことは、目利きの査定士にかかるとすぐにわかってしまうことがほとんどです。
パーツについては、純正品以外のメーカーになっているとマイナス査定になりやすいです。
特にパーツの変更がない場合でも、修理歴があまりに多いと「雑に車を扱ってきた」と判断されて、査定額が下がる可能性が高くなります。
車は普段から丁寧に扱ってくださいね。
付属品
サンルーフやヘッドライトセット、安全装置などは、工場出荷時のいわゆる「メーカーオプション」であれば高額査定の対象となります。
しかし先ほども触れたように、修理などで別のものに代わっていると、査定相場が下がりやすくなるので注意してください。
ちなみにメーカーオプションについては、別のものに代わっていたとしても、手元に純正品が残っていると、車と一緒に提出することで査定額が高くなる場合があります。
もし手元にある時は忘れずに業者に見せるようにしてください。
他に取扱説明書や保証書もついていると、純正品の証になるため高評価の材料になります。
車査定の方法
愛車の具体的な査定額を知りたい場合、方法は大きく分けて以下の3つがあります。
- 車査定アプリ
- 車の一括査定サイト
- 中古車買取業者に直接依頼する
おすすめは「一括査定サイト」
車査定の方法として最もおすすめなのは「一括査定サイト」です。
業者に査定を依頼する場合、一件ずつアポを取って車を見てもらわなくてはなりません。
「一括査定サイト」なら、車種や年式、走行距離などを入力の上、査定してもらいたい業者を何社か指名すると、複数の業者から一度に査定額を算出してもらえます。
入力は1分~5分程度で済みますので、直接業者に依頼する方法よりも圧倒的に少ない手間で車査定額を出すことができます。
ぜひ利用してみてください。
一括査定サイトをおすすめ順にご紹介すると以下のようになります。
(どのサイトも無料で利用できます。)
サイト名 | 運営企業 | 提携業者数 | 運営開始年 | 特徴 |
1位 『カーセンサー』 |
リクルート | 1000社以上 | 2008年 | 提携業者が多い |
2位 『ナビクル』 |
エイチーム | 35社以上 | ー | キャンペーンを実施していることがある |
3位 『Rakuten car』 |
楽天 | 100社以上 | 2012年 | 楽天ポイントがたまる |
4位 『ズバット』 |
ウェブクルー | 200社以上 | 2003年 | 申し込んですぐに買取相場がわかる |
5位 『ユーカーパック』 |
ユーカーパック | 5000社以上 | 2016年 | 営業の電話はユーカーパックの担当者からしかかかってこない |
6位 『carview!』 |
カービュー | 200社以上 | 2013年 | 初心者向けの情報が豊富 |
7位 『車査定買取の窓口』 |
バリュークリエーション | ー | 2017年 | 高額の買取業者を自動で選んでくれる |
一括査定サイトについては、また後ほどランキング形式で詳しくご紹介しますね。
車査定アプリとは?
車査定アプリは、スマホにダウンロードして車査定を申し込めるようにするためのアプリです。
「一括査定サイト」と使い方はほぼ同じですが、アプリはダウンロートしなければ使えません。
一括査定サイトよりも手間がかかるのが難点です。
それもあってか、車査定アプリはあまり多くリリースされていません。
主要なのは以下の3つです。
- DMMオート
- ガリバーオート
- カチミル
もし気に入ったアプリがあれば入れておいても良いですが、一括査定サイトのほうがサイト数も多いですし、使い勝手が良いでしょう。
業者の対面査定を依頼するタイミングは?
近所で懇意にしている中古車買取業者がいる場合は、一括査定サイトを使わずに直接依頼したほうが良いと考える人もいるかもしれません。
しかし、より高額で愛車を売却したい時は、まず一括査定サイトで査定額を比較することをおすすめします。
業者を自分で指名できる一括査定サイトを利用すれば、元から売却しようと思っていた業者を選択肢に入れることができます。
その上で近隣の他の業者と査定額を比較すれば、ひょっとして他の業者のほうが高く査定してくれるかもしれません。
最終的には最初に考えていた業者に売却する場合でも、高額査定を出してきた業者のことを引き合いにすれば、査定額を上げてもらうための交渉材料になりますよね。
まずは一括査定サイトで相場を見てから、業者への依頼を考えてください。
「査定」ではなく匿名で「相場」だけ知りたい場合
「査定」は、元から車を売却することを前提に値段をつけてもらうことを指します。
まだ検討段階の方にとっては、いきなり業者に見てもらうのは抵抗があるかもしれません。
もし「相場」だけ知りたい場合は、以下の方法がおすすめです。
匿名で相場を知るには「シミュレーションサイト」がおすすめ
一括査定サイトを利用する時は住所や電話番号などの連絡先も入力する必要があるため、査定を申し込んだ後は業者から直接電話がかかってきます。
すぐに車を売りたい人はスムーズに商談を進められるため良いのですが、まだ検討段階で、単に相場だけ知りたいという方は「シミュレーションサイト」を利用すると良いでしょう。
例えばTOYOTAの公式サイトで提供されている「下取りシミュレーター」は、ディーラーでの下取り相場を算出することができます。
住所や電話番号を入力する必要がないため、営業の電話がかかってくる心配はありません。
算出される金額はあくまで目安となりますが、一括査定サイトよりも気軽に愛車の売却相場を見ることができるので、検討段階の方にはおすすめです。
ちなみに車のシミュレーションサイトには、主に以下のようなサイトがあります。
- TOYOTA
- 日産
- ナビクル
ナビクルは一括査定サイトとしての一面もあるのですが、トップページから「下取り・買取相場」のリンクで入れるページに、車買取相場のシミュレーションコンテンツが用意されています。
現在の相場だけでなく1ヵ月単位で相場がどう変わるかもグラフで表示される点が魅力です。
買取相場表を見るという手もある
一括査定やシミュレーションサイトを利用する場合は、愛車の車種や年式、走行距離などを入力する必要があります。
これすらも手間だという場合は、色々なサイトで提供されている「買取相場表」を見るだけでも参考になるでしょう。
例えば「車買取相場の査定王」というサイトでは、一括査定コンテンツの他に直近の車査定額を参考にした相場の一覧を見ることができます。
その車種の平均買取価格・最高額もわかりますので、ざっくりとした相場を知りたい方はこれで十分かもしれません。
車の買取相場表を提供しているのは、主に以下のサイトです。
- 車買取相場の査定王
- ガリバー
- カーセンサー
- 車選び.com
車を高く査定してもらうためには?
次に、車査定額をできるだけ高くするために知っておきたいポイントをご紹介します。
以下のことに気を付けるだけで査定額は上がりますので、ぜひ覚えておいてください。
売却時期は1月~3月もしくは9月~10月にしよう
車査定の相場は、年間を通して同じというわけではありません。
1月~3月もしくは9月~10月など、決算期や半決算期は業者も中古車売買に力を入れますので、買取額が上がりやすくなります。
これらの時期は新学期や転勤、引っ越しなどで消費者からの車需要も上がってきます。
せっかくですからこうした時期を狙って査定をしてもらいましょう。
自動車税がかかる直前もおすすめ
自動車税は毎年、4月1日時点で持っている車にかかります。
つまり3月31日までに売却してしまったほうが、その年度の自動車税分を浮かせることができるでしょう。
自動車税は還付申請をしても戻ってくるまでに時間がかかりますし、軽自動車の場合はそもそも還付制度がありません。
手続の面倒さなどを考えても、特別な理由がない限り、4月1日までに売却してしまったほうが良いです。
走行距離や年式が長くなる前に売る
先ほども触れましたが、車は走行距離が長くなればなるほど買取価格が下がります。
車種にもよりますが、2万kmごとに約5万円ずつ査定額が落ちていくと考えてください。
そのマイナスも、10万kmくらいが限度です。
10万kmを境に、ガクッと買取相場が下がります。
普通車の年間適正走行距離は1万km程度ですから、走行距離10万kmということは、10年前後乗っている車ということになりますよね。
年式の部分で見ても、10年落ちとなると買い手がなかなかつかないため、査定額はかなり低くなることが予想されます。
車をなるべく高く売却するタイミングとしては、7年落ち、走行距離7万kmくらいが目安です。
それを超える場合、高額査定はあまり期待しないほうが良いです。
モデルチェンジの発表があった時は?
車は、何年かに一度モデルチェンジの発表が出ますよね。
実際に新モデルが売られ始めると、旧モデルの買取相場はぐっと落ちます。
近々売却する予定があった場合は、モデルチェンジ情報が出た段階で売却に向けて動き始めることをおすすめします。
売却の予定はないという方も、モデルチェンジの情報が出たら売却を検討してみましょう。
そういえばそろそろ走行距離が7万kmに達しそうだったな、等思い当たることがあれば、買い替えの良い機会だと言えます。
日々丁寧に手入れしよう
車は、丁寧に扱えばマイナス評価がが少なくて済みますから、その分高額査定につながりやすくなります。
日常的に使う物ですから多少の劣化は避けられないにしても、例えば洗車をこまめにするようにしていけば、汚れがこびりつくことを防げます。
ずっと洗車もワックスもかけずに乗ってきてしまうと、いざ売却する時に慌てて洗っても、長年放置していた汚れはすぐに落ちません。
内装についても、長い間にしみついたにおいや汚れは、いくら消臭スプレーや漂白剤を使っても落とし切れないものです。
毎日の車の扱い方は車査定額に表れます。
汚れたと思ったらすぐに洗車し、車内には常に消臭剤を置いておくなど、ぜひ丁寧な手入れを欠かさないようにしましょう。
車検前に売る
車検の期間が残っているほうが査定額が上がることが多いものの、車検の費用は5万~10万円程度かかりますよね。
ここまでの費用をまかなえるほどの高額査定になることは少ないです。
できれば車検が切れる前に売却を決めたほうが良いでしょう。
「下取り」は利用しないほうが良い
車を売却する場合、中古車買取業者に買い取ってもらう方法ではなく、ディーラーの下取りを利用する方法もあります。
下取りはそのディーラーで新車を買うことが条件となり、下取りしてもらった価格分が割引になるという錯覚も起きるため、一見お得に見えます。
ただディーラーとしては早く車を購入してほしいため、下取価格の決定にあまり時間をかけてくれません。
また、下取り価格に不満がある場合も交渉に応じてくれる可能性は少ないです。
通常の「買い取り」と比べると「下取り」は10万円~20万円程度査定額が低くなることもあると言われています。
できれば中古車買取専門の業者に買取を依頼したほうが、適正な相場で査定額をつけてもらうことができるでしょう。
おすすめの一括査定サイトランキング

最後に、先ほどご紹介した一括査定サイトを、ランキング形式で詳しくご紹介します。
どのサイトもおすすめですが、特徴がそれぞれ違いますので自分の好みに合うところを選んでください。
どのサイトも利用料は無料ですので、安心して使ってくださいね。
1位:カーセンサー
カーセンサーは他の一括査定サイトに比べて最も提携業者が多いので、ほぼ間違いなく売りたい業者が見つかります。
同時比較も30社までできますので、近所の業者を軒並み入れてみて、最も高額査定を出してきてくれたところ、もしくはサービスの良い業者を選ぶと良いです。
一括査定サイトの利用で悩ましいのが「業者からの営業の電話」ですが、カーセンサーなら業者からの連絡方法を「電話もしくはメール」で選べます。
電話での営業がわずらわしいと思う方は、メールを選択しておくことをおすすめします。
2位:ナビクル
ナビクルは、優良な業者を厳選して提携先に選んでいる一括査定サイトです。
その分提携業者数は少なめですが、トラブルをあらかじめ回避したい方はナビクルの一括査定を利用すると良いでしょう。
ナビクルで一括査定を申し込むと、業者からの回答を待つ前に一般的な買取相場がすぐにわかります。
業者から提示される査定額が適正かどうか判断するための材料にもなりますので、初めて車を売却する方にもおすすめできます。
抽選で現金が当たるキャンペーンなどもよく開催していますので、楽しく査定することができますよ。
3位:Rakuten car
Rakuten carは、楽天が運営している一括査定サイトです。
使い方や利便性は他の一括査定サイトとほぼ同じですが、楽天ポイントがたまるという特徴があります。
一括査定の申込をするだけで5ポイント、売買の成約に進むと1500ポイントがもらえますので、楽天ポイントを積極的にためている方はRakuten carを利用してみてください。
4位:ズバット
ズバットも、ナビクルと同じように、一括査定を申し込んだ直後に買取相場が表示される仕組みになっています。
提携業者も200社以上と多いですので、ナビクルと同列におすすめできる一括査定サイトです。
利用者数はナビクルのほうが多いのでこの順位になっていますが、正直なところ甲乙つけがたいです。
サイトを見てみて、使いやすそうなほうを選んでください。
5位:ユーカーパック
ユーカーパックは他の一括査定サイトとは違い、オークション形式で車査定を行ってくれるサイトです。
数千の業者が入札を行っていくため、良い車であればより高額査定になる可能性が高いです。
何より嬉しいのは、電話での営業はユーカーパックの担当者からしかかかってこない点です。
複数の業者の情報を担当者が一括して知らせてくれますので、何度も電話に出て新しい説明を受ける必要がありません。
自分で業者を選ぶのが苦手な方には特におすすめできる一括査定サイトです。
6位:carview!
carview!は車の一括査定サイトの草分け的な存在で、最も古くからこのコンテンツを運営しているサイトのひとつです。
ただ、他の一括査定サイトに比べると可もなく不可もなくといったところです。
唯一評価できるのは、車を初めて売買する人向けのアドバイスをトップページから閲覧できる点です。
車を初めて売る時は誰でも不安だと思いますので、carview!のサイトである程度勉強してから一括査定に申し込んでください。
7位:車査定買取の窓口
車査定買取の窓口は、ユーカーパックと同じく、担当者一人が複数の業者の査定額をまとめてから連絡をしてくれるというシステムの一括査定サイトです。
ユーカーパックとの違いは、オークション形式ではないところです。
オークションで高値がつく自信がない方は、こちらの一括査定サイトを選ぶと良いでしょう。
担当者とじっくり話しながら売却を検討したい方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ
今回ご紹介してきた車査定相場を知る方法は、全て無料で利用できるものばかりです。
それぞれのツールの特徴をよく理解して、納得のいく車の売却を行ってください!